エロゲ感想置き場

お気に入りのエロゲの話を長々としたいがためのブログ 他の感想はツイッター:@numgame1

順位とかは特にないけど2021年にプレイしたお気に入りのエロゲを紹介する

自分が2021年にプレイした18本のうち、特におススメしたい7本を五十音順でざっくり紹介するだけの記事です。

プレイ履歴をぱっと見て「推そう」と思ったゲームを直感的に選出しています。

目次

 

 

あした出逢った少女/MOONSTONE

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(C)MOONSTONE

近似した連続殺人事件を軸に、過去と現在とが重なり合うサスペンス作品。
プレイヤーは互い違いに語られる二つの時代を追いながら、主人公の記憶喪失や従姉妹一家の闇へと切り込んでいくこととなります。

所謂「途中下車方式」を活用した中弛みしないストーリー展開や、犯人と思わしき人物の独白を中心に醸し出される静かな狂気が見事。
最終盤の怒濤の種明かし、またサスペンスらしくどこか寂しさややるせなさの残る結末がとても好きでした。

お気に入りのヒロインは冬香。現在の彼女も過去の彼女も大好きです。

☆公式サイト:

https://www.moon-stone.jp/product/ms01/a_index.html


☆弊ブログの感想記事:

「あした出逢った少女」の感想/あした出逢うための物語 - エロゲ感想置き場



■彼女の妹と秘密のステイホーム ~内気娘が背徳寝取り!〜 /アパタイト

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(C)アパタイト

彼女の妹に誘惑されて浮気えっちする、所謂"逆NTR”モノ。
不器用ながらも頑張って迫ろうとした結果所々ギャグになっているえみるちゃんが可愛い。

一部エンドがけっこうぶっ飛んでおり、初見時はマジでびっくりしました。
びっくりにも色々ありますが、「理解できない」ではなく「脳が理解を拒んでくる」タイプの驚きでした。

それなのになぜこの一覧に来たかといえば、別方向からの脳破壊が一周回って癖になってきたからです。
なんかこうスルメみたいな味わいがあります。

安価で遊べるので(DL版1540円)、ぜひ遊んで私に感想を読ませてください。後生です。

☆公式サイト:

https://www.appetite-game.com/apt_196.html



■孤独な猫少女を拾って始まる、癒しの子作り生活/Norn

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(C)Norn

人間への警戒心バリバリの猫又娘を拾って優しくしたら懐かれて……という抜きゲ―。
タイトル以上のことは何も起こらないのですが、エロ以外の生活上の営みも(この価格帯の抜きゲとしては)割と丁寧に描かれており、中々に癒し性能が高かったです。

はたきにじゃれたり水を怖がったり、ケモノ成分がそこそこ強めのヒロインが可愛い。
少しのことにも大袈裟に喜んで健気に尽くしてくれる姿が自尊心に効きました。

えっちシーンでうにゃうにゃ鳴いてくれるCV:水野七海ヒロインにデレデレしたい人は是非。
ロープラながら立ち絵・CGともに衣装が豊富で、特に裸立ち絵のムチムチ感は堪らないものがあります。

☆公式サイト:

https://norn-soft.com/173/173.html



■聖の少女/argonauts

 

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(C)argonauts/MOONSTONE

清廉な顔の裏で売春斡旋組織を営む名門・聖エミリア女学院を舞台とした、オカルティックな抜きゲー作品。
えっちなシーンでのヒロイン視点の多用&CG集のような感じで読める”バルーンウィンドウ”システムが強みな印象。

三部作の最終作である本作では、過去二作でも献身的に主人公を見守り支えてくれた少女・御園愛美璃を中心に物語が展開されていきます。

調教の名目はあるものの、基本的には純愛路線の本シリーズ。
自分の意思を見失い自分の人生を掴み損ねていた彼らが、愛を得て再びそれを手に入れる過程がとても好きでした。
ヒロインが勢揃いするラストも素敵。

一作目ヒロインの天宮芽衣子ちゃんが一生好きです。

※連作ロープラの最終作であり、話としては前作・前々作をやっている前提の作り。
抜き/キャラ目的なら本作からでもいけそうな気はしますが、余力があれば前二作も体験版くらいは触れておくと分かりやすいかと思います。

☆公式サイト:

https://argonauts-soft.com/products/ms28-3/index.html


☆弊ブログの感想記事:

「聖の少女-美娼女学園3-」の感想/ようやく手に入れた彼らに、おめでとうを - エロゲ感想置き場



何処へ行くの、あの日/MOONSTONE

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(C)MOONSTONE

過去の夢を見て今を変えようと足掻く少年少女の、シリアス&ファンタジーADV。
人には話せない悩みを話さないままに抱えながら、それでも人との触れあいの中で少しずつ前を向いていくような、内省的だけど外界との繋がりを感じる構造がとても好きでした。

各所で鬱ゲーと評されている通り道中には辛い展開や重苦しい場面も多く、けれど作品の持つメッセージ自体は非常に明るく読後感も爽やか――という私見

お気に入りのヒロインは桐李です。
「小さい頃から憧れている、一歳上のお姉さん」属性が性癖に刺さりました。

☆公式サイト:

https://www.moon-stone.jp/product/ms03/d_index.html


☆弊ブログの感想記事:

「何処へ行くの、あの日」の感想/"可能性"を追う少年少女(前編:全体感想・自己解釈) - エロゲ感想置き場



■美少女万華鏡 -理と迷宮の少女-/ωstar

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(C)ωstar

怪奇作家の主人公と座敷童(仮)のヒロインが「青蜘蛛の呪い」なる怪奇事件に挑む、オカルティックな抜きゲ―。
ぬるぬる動く美麗原画+卑語満載のエロシーンは勿論のこと、軽快な掛け合いやオカルト雑学を交えて進行する物語にも大変引き込まれました。

エロシーンで培ったであろう動画技術はホラー方面にも活かされており、恐怖の増長や不気味な雰囲気の演出に一役も二役も買っていた印象。

お気に入りのヒロインはもよか、僅差で月丘女史。
もよかのえっちシーンあと3つくらいください。できればラブラブがいいです。

※連作ロープラの最終作ですが、オムニバス形式なのでここからでもなんとかなります。
終盤らへんは過去作の設定だけでも把握しておくと分かりやすい……かもしれません。

☆公式サイト:

http://www.favo-soft.jp/omega-star/biman5html/open.html



レコンキスタ/コットンソフト

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(C)コットンソフト

”首狩り女”の都市伝説がまことしやかに囁かれる海上ニュータウン(人工都市)を舞台とした、ミステリアス恋愛アドベンチャー
本作には主人公が二人おり、プレイヤーは一つの事件の真相を二人の視点から紐解いて行くこととなります。

あらすじや設定はホラーチックなのですが、話としては「大切な人の死とどう向き合うか」という死生観的なテーマを軸に据えた人間ドラマがメインだった印象。
ほどほどにグロ要素もあり中々スパイシーで、最後まで飽きずに楽しめました。

主人公だろうがヒロインだろうが分岐次第では容赦なく死ぬので、自分の選択でえらいことになってしまった罪悪感に頭を抱えたい方にもおススメです。

お気に入りのヒロインは詩菜。
ツンツンクールな後輩が、事件をきっかけに徐々に絆されていく展開が楽しい。

☆DL販売先(※公式サイト消失):

https://www.dlsite.com/pro/work/=/product_id/VJ008428.html



■総括


多少自分の性癖への理解が進んだのもあり、全体的な打率は前年比で高め。
※昨年は20本遊んで気に入ったのが4,5本くらい。

故にプレイ本数が減った+短編メインの割には昨年よりも充実していた感じがありました。
性癖に合ったゲームを遊ぶ、ダイジ。

とはいえ安定ばかり追っていると自覚のない性癖に刺さるゲームを見逃し兼ねないので、来年は無理のない範囲で新規開拓もしていけたらな~と思っています。
(昨年「寝取られ」要素のある作品で何本か刺さるものがあったので、一応新規にそれをメインとした作品に手を出してみたり(「TRUE BLUE/LiLM」等)はしました。)

今年の新作購入本数は4本で、4作共が抜き系作品。
自分が購入していないものを含め、今年は抜き系で評価の高い作品を割と目にした印象。

情報が出ている来年作で購入を検討している何本かがこれまた抜き系なので、 来年も抜きゲーには困らなそうで有難い限りです。
所謂「シナリオゲー」の積みがけっこうあるので、そちらは好みに合うものが出たらラッキーくらいの気持ちでいます。


「気に入ったゲームの話を長々とする」ことを基本の趣旨としている都合、更新がまばらなブログではありますが、気が向いたら来年も宜しくして頂ければ嬉しく思います。



「何処へ行くの、あの日【お返しディスク】」の感想/輝く明日を、もう少しだけ

f:id:numgame1:20211031121418p:plain 記事内画像は全て(C)MOONSTONE
※画像は同梱のミニゲーム『どこへおくの、あの日』より

MOONSTONEより発売された”Serious Lyrical Fantasy ADV”『何処へ行くの、あの日【お返しディスク】』の感想記事です。

*『何処へ行くの、あの日』本編の感想はこちら

numgame1.hatenablog.com

numgame1.hatenablog.com


【お返しディスク】はPK版発売当時の購入者向けに期間限定で配布されていたミニFDのようなもので、今現在はDL版に同梱して販売されています。
内容としては「トゥルー後のミニシナリオ」と「ミニゲーム」に、販促画像やシステムボイスが付いた感じ。

全体で一時間弱くらいのあっさりしたものではあるのですが、本編が好きで好きで仕方がなかった人間としては彼らがただワイワイしているだけでも感極まるものがありました。


■それぞれのざっくりした感想
【トゥルー後のミニシナリオ】

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島くんとバレンタインチョコの数を競う感じのゆるい話。わりとラブコメ
あちこちにチョコをねだって回る(本編より若干自由な)恭介が楽しくて好きでした。

めちゃくちゃ可愛い絵麻の新規CGがあるので、絵麻推しの方は必見。
まだ誰ルートでもないけれど想像次第で”誰ルートにでも”成り得そうな、絶妙な塩梅が良かったです。

※本編のネタバレになりそうな感想は後述

【どこへおくの、あの日(ミニゲーム)】

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オセロ。
付属の小話は「兄を迎えに行く絵麻に他ヒロインが次々立ち塞がってくる」というもの。

本編+ミニシナリオに比べて若干はっちゃけている他ヒロインsが醸し出す、シュールなボスラッシュ感が中々好きでした。
よく分からない状況にひたすら困惑しつつも頑張って戦う絵麻が可愛い。

【他】
本編の原画家さん+ゲスト絵師さんによる壁紙集が非常に眼福。縦ロールのあの子や双子の片割れの裸体がさりげなく解禁されていて、 そちらの意味でも見ごたえがありました。
曲の歌詞や当時の特典絵をじっくりと眺められるのもまた嬉しい。アレンジサントラ裏面の(ーωー)顔の絵麻が好きです。


追記から、【本編後のミニシナリオ】の少し突っ込んだ感想。
ぶっちゃけるとそれを語りたいがためにこの記事を作成しました。好きなので。

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「何処へ行くの、あの日」の感想/”可能性”を追う少年少女(後編:各ヒロイン所感・個別感想)

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(C)MOONSTONE

MOONSTONEより発売された”Serious Lyrical Fantasy ADV”、『何処へ行くの、あの日』の感想記事(後編)です。

前編の記事はこちら

numgame1.hatenablog.com


追記にて、ネタバレを含む感想。引き続き、個人の解釈・感性で書いています。

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「何処へ行くの、あの日」の感想/"可能性"を追う少年少女(前編:全体感想・自己解釈)

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(C)MOONSTONE

MOONSTONEより発売された”Serious Lyrical Fantasy ADV”、『何処へ行くの、あの日』の感想記事(前編)です。

前回記事の『あした出逢った少女(あししょ)』と企画/ライターの方が同じ、かつ自分の好きなシリアス系ということで、プレイ前からとても期待していました。

*『あした出逢った少女』の感想はこちら

numgame1.hatenablog.com


本作も冒頭から心惹かれる要素――主人公の過去の罪(被害者不明/周りの記憶にない殺人)・義妹との爛れた関係・ 何やら怪しげな薬物――が多く、そこから続く各ルートもそれぞれテーマに絡んでおり読み応えがありました。

「あししょ」のサスペンスらしい動的な雰囲気よりはやや静的で、特定の事件(事象)よりかはその外で生じる関係・心境の変化に重きを置いていた印象。
全体的に自分の心にどう向き合うか、折り合いをつけるか(他人はその切っ掛け/支え)という感じで、良い意味で内省的な感じがあります。

■ネタバレを避けた感想
本作は主人公と義妹の”ただならぬ”関係性が物語や作品性の要となっており、主人公も絵麻もその関係が元で暗くなっている(らしい)こと、また主人公が基本的には「妹と普通の兄妹(昔の二人)に戻りたい」と願っていたことから、自分も彼らが「普通の兄妹に戻る」ことを応援する気持ちで読み進めていました。

現在の合間で夢として語られる過去は基本的にキラキラとして居心地が良く、それがまた現在の兄妹関係の仄暗さやそこから来る息の詰まる感じを助長させていた印象。
その後でまた過去を振り返るとそのまばゆさに却って逃げ出したくなるような塩梅で、そうした感覚が好きな自分としては非常に良かったです。

とはいえ現在軸も決して陰鬱一辺倒ではなく、昼食時や放課後などに皆で騒いでいる場面はシリアスの合間の癒しになっていました。

自分は実妹がいる関係で義/妹問わず”妹”ヒロインを異性として見ることができないのですが、それゆえに”ただの妹”だった頃の絵麻に一層の愛おしさを感じ、「ただの兄妹に戻る」ことを切望する主人公に深く入り込めた気がしています。
逆に、妹スキーで妹との恋愛関係バッチコイ、な方だと主人公に共感(共鳴)しにくいかもしれません。

実質「(義)妹ゲー」でありながらどこか妹をヒロインとして見られないプレイヤーを向いている感じもし、その点がこの作品の特色であり自分の好きな部分にもなっています。



キービジュアルの印象通りシナリオ的には千尋・絵麻がメイン格であり、他三人のルートはその前振り、という感じは否めません。
しかしサブ格三人のルートも独立した1ルートとして十分に面白く、 ヒロインとしてもそれぞれに魅力がありました。
また、過去編含めて彼女たちがいたからこそ千尋・絵麻の物語が成立しうるという構造になっており、 そうした点から見ても捨てヒロイン・捨てルートが存在していないところが非常に良かったです。

絵麻ルート以外はわりと登場人物の語ったまま/説明したままなのですが、絵麻ルート終盤以降は明言されていない部分や時制等が複雑に組み入った(少し考える必要のある)部分が存在します。
全て理解しきれずとも十分面白さを感じられる作品ではあるものの、とはいえ”作中で全部そのまま説明してくれないとすっきりしない”という方にはあまりお勧めできないかもしれません。

*以下、作品詳細のあとに追記でネタバレを含む感想を記載しています。

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☆公式サイト

https://www.moon-stone.jp/product/ms03/d_index.html

☆製品概要/主要スタッフ(人名は敬称略)

公式ジャンル:Serious Lyrical Fantasy ADV
発売日:2004年6月25日

制作:MOONSTONE
企画/シナリオ:呉
プロデュース:恋純ほたる
原画:かんの糖子/鷹乃みすづ
プログラム:土山茂三
背景:(有)シルバー
BGM:ave;new
CG:夕燈とび/深山/鷹乃みすづ
ムービー:パリオ

メインヒロインCV:
国見絵麻:鷹月さくら
神崎千尋:みる
茂木一葉:北都南
麻生桐李:九条信乃
青井智加子:木葉楓

※現在DL版が出ており、そちらが安価で購入できる(税込3000円くらい/各種セールだともう少し安い)+以前に「お返しディスク」として配布されていた内容が付属するので(※Gyuttoで確認)、特にこだわりがなければDL版がお勧めです。

 

☆公式のあらすじ

俺が殺した少女は、誰だったんだろう──。

主人公国見恭介は、一つの映像を抱き続けてきた。
遠い過去の記憶。細部は何処までも曖昧に、
核心だけが恭介の心を貫いている。
「俺は確かに、一人の少女をこの手にかけた……」
時間も場所も不確かで、それが誰だったのかすら分からない。

思い出は、頭にばかり詰め込まれるのではないと、恭介は思う。
身体が覚えている。
主の意志からは隔たった場所から、身体が一つの映像を映し出す。

国見恭介は、一つの罪を抱き続けてきた。



国見恭介は、一つの映像に悩まされ続けていた。
遠い過去の記憶。
細部は何処までも鮮明に、恭介を緋色の追体験へと誘い出す。
「ふふっ……お兄ちゃん……」
誰かが少女の手首をきつく掴み、汗に濡れた肌、荒い呼吸、
重ねられた肌の色。

恭介には、絵麻という妹が居た。
頭も身体も覚えている。
記憶は何処までも鮮明に、追体験の必要もなく、
今日も同じ行為が繰り返される…。

国見恭介は、もう一つ、罪を抱き続けてきた。



高低差が激しく、自然に囲まれた森園町。
森園町において、とある噂が、まことしやかに流れていた。
“マージ”という名の薬、それが町に出回り、
その薬はタイムトリップを可能にするという。
“マージ”を巡る騒動が次第に町を騒がしくさせ、やがて、
恭介もそれを手にする事になる。
その時、恭介の脳裏に浮かんでいたのは、
過去に犯した過ちの事だった。

“マージ”によって、浮かび上がってくる過去。
それはやがて、恭介を、彼を取り巻く少女達が抱える心の深みへと
導いていく……。

(公式サイトより引用)


☆オープニングテーマ:追憶の破片
作曲:たくまる
歌唱・作詞:霜月はるか
コーラス:ミズヒ

☆シーン数、エンド数、推奨攻略順(微ネタバレ)

シーン数:絵麻6、他各1(合計10)

絵麻6枠は共通部分で、他ヒロインはそれぞれのルート終盤で。
絵が今見ると古いというのもあるのですが、絵麻がメインかつ主人公が絵麻との肉体関係に忌避感を抱いているのもあり、あんまり抜ける雰囲気ではないです。主人公の心理描写含め、読み物としては面白い。

エンド:各ヒロイン1つずつ+トゥルー?(合計5)

※トゥルーは絵麻ルートから続いています。話の区切られ方的に絵麻エンド+真絵麻エンドという感じがしたので、自分の裁量で別にカウントしました(公式の想定と異なる場合があります)。

トゥルーはハッピーエンドだと思っているのですが、個別に関しては判断が分かれそうなところ。トゥルーの〆の雰囲気は明るいので読後感はいいです(あししょ比)。

攻略自体は目当てのヒロインに会う回数を増やす/目当てのヒロインに寄り添う選択肢を選べば多分なんとかなるはず。

推奨攻略順:桐李→智加子→一葉→千尋→絵麻

おおまかにサブ格三人→メイン格二人で、サブ格三人の中でも一番重要そうな情報が出ている一葉を最後に。 桐李は一番情報量が少ないように思えたので最初に置きました。最後の二人は攻略順固定な模様。



追記にて、ネタバレを含む感想。いつも通り個人の解釈・感性で書いています。
また、今回字数(スクロール)の都合で記事を分割しています。

*後編だけ読みたい方向けリンク

numgame1.hatenablog.com

 

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「あした出逢った少女」の感想/あした出逢うための物語 

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(C)MOONSTONE

このブログでも感想を書いている『美娼女学園』シリーズをきっかけにMOONSTONE(※前述の作品は姉妹ブランドのArgonautsより発売)の過去作に興味を持ち、ひとまずは処女作の『あした出逢った少女』をプレイしました。(『美娼女学園』の企画/原案の方が本作の企画/シナリオを担当されています)

*『美娼女学園』の感想はこちら(現在一・三作目のみ)

numgame1.hatenablog.com

numgame1.hatenablog.com


「本格サスペンスノベル」と銘打たれているだけありハラハラする展開が多く、最後まで先が気になる&全容が分からない感じで面白かったです。
2003年の作品なので今遊ぶと絵やUI等に古さを感じるんですが(UIはちょっと不便)、 独特の文体/構成/雰囲気やラストで明かされる主題など、時間に左右されない良さがありました。どこか切なさのあるシーンのCGが綺麗。

■ネタバレを含まない感想
本作は「過去」と「現在」、そしてある人物らの日記が入れ替わるように混ざる独特の構成をしており、また「過去」と「現在」の出来事/登場人物はほぼ一致しています。(どちらでも主人公は「記憶喪失を自覚したところで女性に声をかけられて」いる、「同じ内容/同じ被害者の事件が起きる」等)
その一方で「過去にはいなかった人物がいる」など微妙な差異が生まれており、それはなぜか?誰がどうしてその状態を作っているのか?をプレイヤーは追っていくこととなります。

絵的にそこまで怖い場面はないものの、文章や演出の面でかなりハラハラさせられました。個人的にはサスペンスにサイコとホラーをちょっとずつ混ぜたような印象。殺人鬼の手記を始めとして「狂気」的な人間の描写がとても良かったです。
狂気的ではあるもののそれは正気と地続きであると感じられ、また一部人物について狂気(行動)の中にどこかもの悲しさ(感情)を見出すことができ、そのあたりがとても印象に残りました。
起きてる事件はけっこうなものなんですが、作品全体としては静かに狂っている感じがします。

たびたび出てきた「視線がその人を何かに変貌させる(自己を規定する)」という記述、またそれを目の当たりにすることになる一連のくだりがとても好きです。 最後のエピローグ筆頭に、ラストのほうのテキストが色々と刺さりました。
「与えられた情報/そうと信じた現実(イコール真実ではない)」という言い回しも印象に残っています。

現在DL版が出ておらず入手手段が限られてはくるのですが、入手困難というほどではないので機会があればぜひ。
一応win10/64bitで製品版も問題なく動かせましたが、心配な方は公式サイト経由で落とせる体験版でご確認ください。序盤から「らしさ」がバシバシに出ているので、雰囲気も掴めるかと思います。

*以下、作品詳細のあとに追記でネタバレを含む感想を記載しています。

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☆公式サイト

http:// https://www.moon-stone.jp/product/ms01/a_index.html

☆製品概要/主要スタッフ(人名は敬称略)

公式ジャンル:ノベル(公式トップより「本格サスペンス」)
発売日:2003年5月30日
制作:MOONSTONE

企画/シナリオ:呉
プロデュース:恋純ほたる
原画:青桐静/みずきほたる/鷹乃みすづ
プログラム:土山茂三
背景原画:つきなが
音楽:たくまる
CG:恋純ほたる/みずきほたる/神山いづみ/他
ムービー:彩塚ましろ

メインヒロインCV:
橘高早苗/草柳順子
橘高冬香/一色ヒカル
橘高倫/須本綾奈
橘高美里/乃田あす実


☆公式のあらすじ

夏。
近くにカルデラ湖を控え、自然に囲まれた田舎の村──「高千穂」(たかちほ)村。
その高千穂村において、主人公は、ぼんやりと空を見上げていた自分に気付く。

──記憶喪失。
過去に関する記憶が失われてしまっていた。
奇妙な事に、昼間だというのに、空が、夕暮れと日の出を合わせたような、
おかしな色に見えた。
従姉だという女性に連れられ、主人公は、「橘高」家にて居候する事になる。
その家には、美しい4人の姉妹が居た。

ひとときの、穏やかな日常。

──やがて、悲しい事件が幕を開けた。

(公式サイトより引用)


☆主題歌
オープニングテーマ:夏の羽音
作曲・編曲:たくまる
作詞・歌:霜月はるか

☆シーン数、エンド数(微ネタバレ)

シーン数: 姉妹各2(うち各1つはおまけモード)
*昔の作品かつシナリオ系なのもありエロは少な目。絵的にもあまりエロくはないので、抜き目的では使いにくいかと。

エンド: 姉妹各々1つ+トゥルー/その他主人公死亡パターンがいくつか
*トゥルー以外では主人公の記憶も戻らず、真相も闇の中。どれがハッピーかは各人に拠りそうだなと自分は思いました。完全無欠のハッピーエンドがないタイプの作品なので、そういうのが好きな方向けかも。



追記にて、ネタバレを含む感想。構成的にけっこう複雑なので、自分用の情報整理も兼ねています。毎度のことですが自分の解釈と自分の理解力で書いているので、公式の想定と多少異なる場合があることをご了承ください。

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